2005年秋で住宅事業30周年を迎える住友林業(株)は13日、木造住宅事業で培ってきた技術力や住友林業の総合力を集大成した商品として、「MyForest」を10月21日より発売すると発表した。
同商品は「木の強さを活かす」「木の優しさを活かす」「安心・安全を極める」の3つをテーマに開発された商品。
環境への意識の高まりを背景に、木材資源のさらなる有効活用を進めるため国産檜を積極的に活用。土台・柱を「檜」に統一し、国産檜100%の高性能集成材〈スーパー檜〉と含水率を15%以下に抑えた無垢乾燥材〈ミズダス檜〉を採用するなど国産材使用率を約50%までに高める。
また、「マルチバランス構法」を採用、オリジナル耐力面材の「クロスパネル」の壁倍率を従来の2.5倍から5倍にするなど、耐震性を高めた。
また、次世代省エネルギー基準に基づく最新技術を生かし、遮光、遮熱、蓄熱、通風など、設計上で工夫。自然素材、太陽、風、水などの自然界のエネルギーをうまく室内に取り込む設計提案「涼温房」を行ない、冷暖房設備に頼り切らない暮らす人にも環境にも優しい住まい方を提案できる商品をめざす。
会見で同社取締役社長の矢野龍氏は「日本の木造住宅のリーディングカンパニーとして、木を極め、暮らしを極めるという当社の目標のもとこの商品は開発された。日本の木造住宅の新たなスタンダードとして位置付けられれば。また、疲弊している森林再生などの課題にも今後取り組み、積極的に国産材を活用して行きたいと」と語った。
同商品は沖縄を除く全国で販売、推奨オーク無垢使用プランで3.3平方メートルあたり51万円台より。初年度販売目標1万棟をめざす。
なお、これまで同社の既存商品である「ごだい-和楽」「Proudio」「ス-パ-ナチュラルシリーズ」は、それぞれの特徴を活かしつつ、同商品の特徴を併せ持つ商品としてリニューアルされる。