不動産ニュース / その他

2006/1/31

積水化学、「グランツーユー」の実大実験を実施し、高い耐震性を実証

実大耐震実験の様子
実大耐震実験の様子

 積水化学工業(株)住宅カンパニーは、2005年10月7日および10月11日に、2004年に発売した2×6ユニット工法の「グランツーユー」の実験棟にて、実邸レベルの耐震実験を実施したことを明らかにした。

 実験では、延べ床面積105.17平方メートルの建物に、大規模地震を想定して木質住宅では最大級となる地震波を入力、プレート型・直下型の量タイプで実際に起こりうる揺れで「グランツーユー」の3次元の構造検証を行なった。

 結果、構造体には修復不能な損傷はなく、外装についてもほとんど損傷はなし。また内装については一部クロス切れ、石膏ボードの浮きが発生したものの、大きな損傷はなかった。

 特に直下型の実験では、加震装置の限界値となる阪神・淡路大震災の約2.7倍での規模での入力となったが、構造体に修復不能な損傷がなく、木造住宅として極めて高い耐震性を証明できた。

 同社では、05年10月から鉄骨系商品にて邸別耐震診断システム「ユレナビ」を実施しているが、今回の実大耐震実験の結果により、2006年春からは木質系「グランツーユー」にも「ユレナビ」を導入する予定。建物と地盤両面からの耐震診断システムを強化し、お客さまに「さらに安心」していただくための営業活動を推進していくとしている。

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