(株)スルガコーポレーションは、主力の建築請負事業に変わる新たな収益事業として力を入れている不動産ソリューション事業のさらなる拡大強化を図る。4月24日、メリルリンチインターナショナルを割当先とする第三者割当による「第3回無担保転換社債型新株予約権付社債」80億円を発行。全額を同事業における物件取得資金に充てる。
同社が手がける不動産ソリューション事業は、東京都心一等地の権利関係が錯綜した老朽化ビル等を購入。問題解決を図り付加価値付けを行なったうえで、建築請負条件付きで売却するもの。売却に際して建築請負工事を受注するという独自の競争力を持つビジネスモデルとして、現在収益の柱として順調に成長しており、05年3月期決算では連結売上高564億円のうち、単純建築請負が130億円にとどまっているのに対して、不動産ソリューション関連売上高は284億円と過半数を占めるまでに成長した。
しかし、同事業における新規物件取得に際しては、豊富な手元流動資金が必要となる。その資金を社債発行により無金利で調達することで、利益率の高い物件を機動的に取得できる資金力をつけるのが目的。
同社は今期、不動産ソリューション関連売上高を419億円にまで拡大する方針。