旭化成ホームズ(株)は26日、4月14日に発足した産学共同研究会「ひとと住環境研究会」の説明会を開催した。
同研究会は、人の健康と快適性を両立させる住環境のあり方を研究することを目的として発足されたもの。
具体的な活動は、①ひとの生理・心理から捉えた快適性の研究、②健康・快適性と省エネルギーを両立させる住まい・ライフスタイルの研究、③研究成果を反映した実験住宅の建設などとなっている。
説明会では、同研究会座長の武蔵工業大学 環境情報学部・大学院環境情報学研究科の宿谷昌則教授による基調講演も行なわれた。
宿谷氏は「これまでの住宅環境は、光、熱、空気、湿気などをコントロールする仕組みなどハード技術が注目されてきたが、これからは住まい方などのソフト技術のことも考えて、2つを等しく捉え組み合わせていくことが必要」などと述べた。
同研究会では、1年目に一般的な“快適”の概念を問い直し、2年目に実験住宅を設計・建設。3年目以降に実験住宅を用いた実際の居住体験を行なっていく。
研究成果については、機関紙の発行やフォーラム・シンポジウムの開催などにより、情報発信していく予定。
なお、旭化成ホームズでは今後、建築環境と消費エネルギーの研究を手がけている宿谷氏に指導を受けながら、人を中心とした健康で快適な新たな住まいづくりを提案していくとしている。