三井不動産販売(株)は27日、「リハウス・プライスリサーチ」を発表した。リハウスネットワークの各店長・所長が、四半期ごとに調査地点の実勢価格を判定し、それらの推移をまとめているもの。調査ポイントは首都圏住宅地109ヵ所、中古マンション195ヵ所。
4月1日時点での価格の四半期変動率は、住宅地が1.4%(前回調査(1月1日)比0.5ポイントアップ)、中古マンション0.6%(同0.3ポイントアップ)と上昇率が拡大した。「上昇または横ばい個所の割合」をみると、住宅地が調査開始以降初めて100%となった。中古マンションは、上昇ポイントが9ヵ所増え25ヵ所となったが、下落地点も11ヵ所と増えたため、割合は94.4%(同▲3.5ポイント)だった。
地域別の四半期変動率は、住宅地が東京23区2.2%(同0.1ポイントアップ)、東京市部2.0%(同1.1ポイントアップ)、横浜市川崎市0.8%(同変動なし)、神奈川県その他の市0.8%(同0.3ポイントアップ)、埼玉県1.1%(同1.1ポイントアップ)、千葉県0.3%(同0.5ポイントアップ)とほぼ全域で上昇。中古マンションも、東京23区1.1%(同0.5ポイントアップ)、東京市部増減なし(同▲0.1ポイント)、横浜市川崎市0.3%(同0.4ポイントアップ)、神奈川県その他の市0.5%(同0.1ポイントアップ)、埼玉県▲0.6%(同▲0.6ポイント)、千葉県1.4%(同0.7ポイントアップ)と、埼玉県を除き上昇傾向となった。この結果、2005年4月から1年間の年間変動率は、住宅地が3.3%、中古マンションが1.0%といずれもプラスとなっている。
同社は、今回の調査結果について「都心部における旺盛な不動産取得意欲により、住宅地・中古マンション価格ともに、一部の微調整は残るものの、総じて横ばいから上昇基調で推移するものと思われる」としている。