(株)レオパレス21は16日、01年3月期~06年3月中間期までの過年度決算(連結)の訂正を発表した。
同社は、「入居者共済会」の設立をめざし、入居者から徴収したサービス手数料の一部を区分経理していた。これは、深山祐助代表取締役社長自らの指示によるもので、この口座の中から同氏が不動産取得資金など17億円を借り入れていたほか、同氏知人にも29億6,500万円が貸し付けられていた。このため、過去5期間における「入居者共済会」区分のサービス手数料収入の売上高への訂正と、長期貸付金等の利息収入を、同社の受取利息へと訂正したもの。なお、これらの貸付金はいずれも返済されている。
同社は今回の事態を受け、企業倫理憲章の制定、リスク管理委員会の新設など内部統制・管理体制の強化充実と、法令順守を徹底。「オーナー企業」からの脱却を図るとしている。また、社内処分についても厳格な対応を検討中としている。