不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2006/5/22

用地仕入れ拡大で07年3月期の供給戸数3,500戸まで増加/日本綜合地所

 日本綜合地所(株)は、06年3月期中のマンション用地仕入れが前年度比202%増の1,695億円まで拡大したことを明らかにした。これは、過去3年間の合計仕入額に迫る仕入れ。これにより、08年3月期を最終年度とする中期経営計画のマンション売上高に対する用地仕入れを完了。07年3月期には、マンション供給戸数3,500戸(前年度比200%増)、契約戸数2,550戸(同75.3%増)と大幅に増加させる。

 仕入れの中心となったのは、同社の地盤となりつつある神奈川県。「レイディアントシティ横濱」(1,805戸)の成功により用地情報が集中。06年3月には、仕入れの72%を占めるまでになった。4月には横浜支店も開設し、今期は130億円を仕入れていく。また、相対仕入れを拡大することにより取得費を抑え、価格競争力もつけていく。「05年3月期までは7割が入札だったが、06年3月期は7割が相対仕入れになった。いずれも堅い仕入れで、間違いなく“お宝”になる」(西丸誠代表取締役社長)。

 仕入れの強化に加え、日立造船不動産(株)を子会社化した「日綜不動産(株)」による関西圏でのマンション販売も今期以降売上寄与する。07年3月期は「レイディアントシティ戸塚」(総戸数337戸)の地中障害物発現にともなう完成時期遅延で、売上高100億円、経常利益20億円が次期にずれこみ、連結売上高896億円(前年度比5.2%)、経常利益55億円(同▲20.2%)当期純利益30億円(同▲20.0%)と減少するものの、08年3月期には連結経常利益130億円と急伸。09年3月期は、同160億円まで拡大すると見込んでいる。

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