積水ハウス(株)は21日、東京都国立市においてサステナビリティ(持続可能性)をテーマとした研究施設「サステナブル デザイン ラボラトリー」を完成し、居住実証実験を開始することを発表した。
同社は平成17年4月に「サステナブル宣言」を行ない、持続可能な社会の実現に貢献することを企業活動全般の基軸としている。同研究施設では「ひとと地球の未来に届ける住まいづくり」をめざした研究を行なっていく。
同研究施設は有識者との話し合いや、住民参加のワークショップなどが開催される「わいがやラボ」と、都市エリアでの住まいを形にし、サステナブルな生活を送るためのさまざまな提案や実験研究要素を織り込んだ「サステナブル リビング ラボ」の2棟で構成されている。
居住実証実験においては3つのテーマを設けており「自然と調和した暮らしを楽しむ」として、縁側空間や通気天窓、ベッドに横たわるだけで心拍や呼吸数を計測する生体センサーなどを設置。
また、「エネルギーの効率的利用」としては、地下水利用エアコンやペレットストーブを設置。
「地球環境に優しい材料の使用」としてペットボトルをリサイクルしたPET断熱材や国産の桧床材などを使用している。
会見で、設計本部長の伊久哲夫氏は「サステナブル デザイン ラボラトリーを、開かれた研究所として、リアリティのある課題、情報を発信していきたい」と述べた。