不動産ニュース / 調査・統計データ

2006/7/28

高収益駅は松戸、元町・中華街、品川/東京カンテイ、「マンションPER2006」を発表

 (株)東京カンテイは27日、新築マンションを同社独自のマンション収益指標「マンションPER」で比較し、首都圏主要駅別の「収益力」調査・分析結果をレポートする、最新版「マンションPER2006」を発表した。

 「マンションPER」とは、マンション1戸(70平方メートルの設定)当たりの収益力を示す同社独自の指標であり、マンション価格(評価額)を年間の賃料(収益力)で除したもの。数値が低いほど「高収益の物件」といえる。

 同調査によると、首都圏新築マンションPER上位の駅は、上位から、JR常磐線「松戸」(新築マンションPER:14.44)、みなとみらい線「元町・中華街」(同15.07)、JR山手線「品川」(同15.37)、南北線「王子神谷」(同15.40)、JR総武線「都賀」(同15.46)の順。
 上位の駅には、「都賀」「志津」「本千葉」など郊外の駅が多く、毎回上位に登場する「品川」「海浜幕張」「浅草」「入谷」などとは別に、比較的郊外に位置する「松戸」「所沢」や、新線・新駅効果で高い収益性を示した「元町・中華街」が上位に入った点も2006年の特徴となっている。

 なお、高価格・高賃料により同PERが低くなる(収益性が高くなる)駅は、上位から、JR山手線「品川」(新築マンションPER:15.37)、浅草線「東日本橋」(同17.93)、JR山手線「大崎」(同18.21)。
 「品川」「東日本橋」「大崎」など山手線内かターミナル駅至近の利便性の良い駅が多く、同社では、買って貸しても良い駅だが賃料が極めて高いことからリセールバリューも期待できるとしている。

 反対に、高価格だが比較的賃料が低く同PERが低くなる(収益性が低くなる)駅は、上位から、西武池袋線「練馬高野台」(新築マンションPER:29.98)、丸ノ内線「東高円寺」(同29.74)、JR京浜東北線「大森」(同27.51)。
 城南・城西の良好な住宅街を持つ駅が多く、分譲価格は高額である一方、都心からは若干離れているため賃料相場は低くなっている。

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