タウンハウスやリモデル事業など、独自の不動産開発・販売を行なっているセボン(株)(代表取締役社長:山崎喜久男氏)は9日、ジャスダック上場の注文住宅設計施工会社、旭ホームズ(株)(代表取締役:西川潤氏)の株式の公開買い付けを開始。29日までに、同社の発行済み株式数の88.9%にあたる2,610万株を取得し、同社の子会社化をめざすことを明らかにした。
すでに、旭ホームズの筆頭株主である(株)カネカより、保有株式2,602万株について公開買い付けに応じるとの内諾を得ているほか、旭ホームズも8日開催の取締役会で、公開買い付けに賛同する決議を行なっている。
セボンは、土地の仕入れ・企画以外はアウトソーシングする経営方針から、設計・施工・販売もアウトソーシングしてきたが、一貫施工体制を持つ競合に対して不利な商談を強いられるケースが出ていたほか、施工についても同社の企画意図が明確に伝わらず、100%満足いく商品にならないケースが発生していた。そこで、設計・施工を旭ホームズに一括発注することで施工体制の統一化、品質管理による高品質化、物件仕様の一元化、コストダウンなどを狙う。
また、旭ホームズも、首都圏中心に建売住宅開発・販売を行なっているセボンはその事業領域・事業地域からも、シナジー効果が期待でき、業容の拡大につながるとしている。