ミサワホームホールディングス(株)は24日、「中長期経営ビジョン」および「中期経営計画」を発表した。
今回策定した「中長期経営ビジョン」および「中期経営計画」は、産業再生機構による支援を終了したことで、「再生」から「飛躍」へとステージを移し、確たる事業基盤を構築することを目的としたもの。
「中長期経営ビジョン」では、「QUALITY」「SATISFACTION」「PERFORMANCE」という3つの視点を設定。「QUALITY」の到達点として、「100年住み継がれる住まい」「100年サポートできる経営基盤」、「SATISFACTION」として「オーナー満足度No.1」「すべてのライフステージに対応」、「PERFORMANCE」として10年後の売上棟数2万棟(うち戸建住宅1万8,000棟)、リフォーム売上2,000億円、の6つを定めた。
「中長期経営ビジョン」を実現するための基盤づくりと展開期間として、2006年度~08年度の3ヵ年に実施すべき戦略や施策をまとめた「中期経営計画」では、さらなる高性能化・高工業化とコストダウンによる商品と技術のブランド力向上などを盛り込んだ商品戦略をはじめ、高効率化戦略、人事戦略を規定。
また、東名阪を重点強化エリアと位置付け、人・物・資金を集中投下することを定めたエリア戦略、本社CS推進部門の強化やお客様相談センターの新設などを含むCS強化戦略、介護・福祉事業の「マザアス」、不動産ネットワーク事業を行なう「MISAWA-MRD」など各事業間の関連性を強化することをめざす事業シナジー戦略などが盛り込まれた。
これらにより、3年後の09年3月期には、受注棟数1万5,000棟(06年3月期実績1万3,620棟)、売上棟数1万3,000棟(同1万1,464棟)に拡大。売上高4,500億円(同3,846億円)、営業利益230億円(同180億円)、経常利益220億円(同147億円)を見込むとしている。