三菱地所(株)は5日、マスコミ向け懇親会を開催。次年度の計画などを発表した。
挨拶の中で、三菱地所(株)取締役社長の木村惠司氏は「業績は計画どおりに推移している。路線価も全国平均で上昇に転じ、地価も安定していくのでは。一方で、今後は地方の活性化など大きな課題も抱えている」と話した。
同社は「PLAY! Marunouchi」と題したキャンペーンを展開中。丸の内エリア全体でさまざまなイベントを開催している。6日から「カウパレード東京in丸の内2006」も始まり、2007年4月竣工予定の「新丸の内ビルディング」(地上38階地下4階)、同じく2007年完成予定の「ザ・ペニンシュラ東京」(地上24階地下4階、315室)のオープンに向け、丸の内をいっそう盛り上げていく。
木村社長は「新丸の内ビルディングのオープンにより、東京駅に丸ビルと併せて新たなゲートができる。新丸の内ビルディングでは、10階~37階がオフィスフロアで、すでにテナントも決まっている。1階~7階は店舗フロアとし、大人が楽しめる空間を演出していきたいと考えている。丸の内再投資ということで1998年から10年かけて取り組んできた6棟のビル建替えは、来年の2つのビルの完成により、ほぼ終了する。第2ステージでは、大手町や有楽町に広がりと深まりを展開していきたい」と抱負を語った。
同社では、第2ステージの第1弾プロジェクトとして、「三菱商事ビル」「古河ビル」「丸ノ内八重洲ビル」の3棟の建替えを計画している。
また、マンション事業については、「M.M.TOWERS」(横浜市西区、862戸)が、今年7月に契約が完了。予想を上回る勢いで売れたとしている。
海外事業では、英国・ロンドンの金融街で行なわれている再開発「ボウベルズハウス再開発プロジェクト」が2007年に完成するなどの「丸の外」での事業も順調に推移している。
「当初3ヵ年計画では、2007年に2,000億円をめざしていたが、すでに2,009億円を達成。今後は2,200億円を目標に掲げている」(同氏)と語った。