ジョーンズ ラング ラサール(株) (日本法人:東京都千代田区、代表取締役:濱岡洋一郎氏)は15日、「ジョーンズ ラング ラサールのアジア太平洋地域と日本市場における戦略」をテーマに記者会見を行なった。
ジョーンズ ラング ラサールの社長兼CEOであるコリン・ダイアー氏は、世界の経済動向として、IMFが公表した世界経済全体の実質国内総生産(GDP)の伸び率が5%となったことや、ニューヨークやロンドンの空室率が7%まで低下していることなどを挙げ、景気の回復を指摘。同社もアメリカ・イギリス・ドバイで企業買収を行なうほか、ロシア、中国、インドでも投資を積極的に行なっていると発表した。
アジアパシフィックCEOであるピーターA.バージ氏は、アジア全体の景気が1997年のアジア通貨危機前の水準に回復しているとし、インフレや金利上昇、アメリカ住宅市場の減速が懸念されるものの、中国、インド、日本の堅調な経済の動きがアジアを支えていると言及。また、日本の不動産市場に対し「透明感が増してきており、著しい改善が見られる」と好評価した。
同社の代表取締役である濱岡洋一郎氏は、「日本の投資市場は厳しく、勝ち組・負け組に分かれている」と確認したうえで、「今後、勝ち残っていくためのキーワードは“コンプライアンス”と“アウトソージング”。当社もコンプライアンスがしっかりしている会社にアポイントする傾向がある。また、コアビジネスに特化し、不得手な分野は外へ出していくニュートラルさが求められる」と経営姿勢について語った。