(株)ディックスクロキは21日、福岡市中央区天神2丁目で推進中の開発型証券化スキームを活用した「天神2丁目ビル開発プロジェクト」に着工した。
同プロジェクトは、西鉄天神大牟田線「西鉄福岡(天神)」駅徒歩4分に位置。福岡市の中心部、再開発の集中する繁華街である天神西通りと、西通りと西鉄福岡(天神)駅を結ぶ新天町商店街の結節点に開発される。
敷地面積1,000.37平方メートル。建物は、鉄骨造・一部鉄筋コンクリート造地下1階地上12階建て。延床面積7,231.24平方メートル。
開発企画にあたっては、商業集積地の中心地に位置する立地特性と高い指定容積率などを踏まえ、4階までの低層階を商業ゾーンとし、5階~12階をオフィスゾーンとすることで、竣工後の投資利回りの最大化を図った。
商業ゾーンは、エスカレーターおよびエレベーターで導線を確保。都市の多様性に応える商業を提案し、若者から大人までを取り込む、フルターゲット型の商業店舗を予定する。一方、オフィスゾーンについても、来訪者に印象強く、働く人のモチベーションを高められる空間を提案していく方針。
外装は、カーテンウォール(前面ガラス張り)とすることで、シンプルな意匠のうちにテナントの存在を際立たせることで、ビルの存在を高めることを意識している。
竣工は2008年3月。竣工後は、開発型SPCが土地・建物とも、米国の保険・金融サービスグループであるAIGが運営するファンドに約62億円で売却。ファンドに引き渡し後、施設がオープンする予定。