三井不動産(株)など6社が開発を進めてきた六本木防衛庁跡地複合再開発「東京ミッドタウン」(東京都港区赤坂9丁目)のグランドオープンが、2007年3月30日に決定した。これを受け三井不動産は15日会見を開き、商業施設に出店する130店舗の発表などを行なった。
商業施設は、延床面積約7万平方メートル。「都心の上質な日常」をコンセプトに、ファッション、インテリア&デザイン、フード&カフェ、レストラン&バー、ヘルス&ビューティコンプレックスなどさまざまな業態が出店。日本初出店や人気店の新業態店舗も数多く誘致した。
会見で挨拶した三井不動産代表取締役副社長の大室康一氏は「新しい都市型ライフスタイルを提案・発信していただけるようなテナントを世界中から厳選し、こちらからお声がけさせていただいた。六本木は、かつての盛り場からビジネス・商業・アートの街へと変貌を遂げている。この流れは、ミッドタウンの開業でさらに加速するはず。24時間稼動する、活気と魅力溢れた街にしたい」と抱負を述べた。また、「六本木のまち全体が良くならなければ、我々のまちも盛り上がりに欠けてしまう。今後は『六本木ヒルズ』さんとの関係をより強め、双方で六本木のまちづくりについて考えていくことになるだろう」と語った。
「東京ミッドタウン」は、敷地面積約6万8,900平方メートルに、オフィス(延床面積約31万平方メートル)・住宅(約11万平方メートル、517戸)・ホテル(約4万平方メートル、248室)・商業施設などを整備する。2004年5月に着工され、2007年1月竣工予定。すでに、オフィスはテナント募集をほぼ終え、住宅については2007年初から募集を開始する。