不動産を中心とした財産コンサルティング事業を展開するハイアス&カンパニー(株)(東京都港区、代表:濱村聖一氏)は22日、不動産をはじめとするあらゆる財産に関する相談窓口「リライフバンク」の全国展開を開始した。
同社は、大手ディベロッパーやハウスメーカーが取り込んでこなかった「小口不動産オーナー」をターゲットに、資産ソリューション事業を展開。戸建賃貸住宅「ユニキューブ」の開発などを進めてきた。今回の相談窓口事業は、個人資産、特に不動産資産に関して気軽に相談できる窓口が決定的に不足している現状から、全国の「士業」(税理士、ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士など)を会員とし、「不動産のインフォームドコンセント(事前告知)」をめざした、中立的な財産相談窓口を展開しようというもの。
「リライフバンク」では、同社の開発した資産活用相談のシミュレーションシステム「ハイアー・プロ」により、ユーザーが保有する自宅や遊休地の効果的な活用手法や売買価格、時期に関する判断基準を提供する。併行して、財産相談のポータルサイトを開設。窓口業務とリンクさせ、サイト上で資産家とリライフバンク会員とが直接相談のやりとりができるようにし、さまざまな相談内容や回答事例も掲載していく。同社は、会員のシステム利用料(月額2万5,000円)と、ディベロッパーやハウスメーカーのマーケティングコストからのフィーで事業運営していく。
今回の事業について、濱村代表は「“ユニキューブ”が2年弱で390棟も売れたことからみても、小口不動産を運用していこうというニーズの強さがわかった。リライフバンクでさらにその裾野を広げたい。会員は信頼性を確保するため、全てこれまでお付き合いしてきた不動産業者からの紹介とする。各市部で1事業所のエリア登録制として、全国で約1,000エリアで募集していく」などと語った。