東急リロケーション(株)は、一棟全室家具付きのマンスリー賃貸住宅「東急セットアップレジデンス」を事業化。第一弾となる「東急セットアップレジデンス恵比寿」(東京都渋谷区)を2007年1月1日オープンする。
「セットアップレジデンス」とは、家具や家電などの生活必需品が設置された住宅を意味する造語。滞在型ホテルと一般賃貸住宅との中間を狙い、「ホテルの快適さや手軽さは望むものの、ホテルほどのサービスは必要とせず、その分支払を抑え、広めの居住空間を望む」ユーザーニーズに応えた商品とする。「恵比寿」の場合、スタジオタイプ(専有面積約24平方メートル)で約21万円となり、周辺ビジネスホテルと比較して80%広く、月額費用が21%安くなる。また、同面積の周辺エリアの賃貸住宅との比較では、月額賃料が50%ほど高くなる。
また、サービス面では、日勤管理スタッフの常駐によるコンシェルジュサービス、禁煙フロア、女性専用フロアの設置など、従来の賃貸物件にはない安全性と快適性を追求していく。
「恵比寿」は、JR山手線「恵比寿」駅徒歩5分に立地。地上13階建て、ワンルーム60戸、1LDK5戸という規模。専有面積は、24~50平方メートル、月額賃料は17万7,000~33万円(水光熱費別)。1ヵ月以上の定期借家賃貸借契約となる。
同社は今後、この「セットアップレジデンス」事業を、賃貸住宅の運営管理と滞在型ホテル「東急ステイ」に次ぐ事業として展開。山手線沿線から城西南地域、川崎・横浜地域を中心に開発や事業受託を推進し、早急に500戸規模の運営受託をめざす。