イヌイ建物(株)は15日、中長期経営ビジョン「Next-7」を公表した。
同社グループは、倉庫業を核とする物流事業と、東京都中央区勝どきの賃貸住宅を核とする不動産事業を中心に営業展開しており、両事業の抜本的な構造改革を推進すべく、このほど新たに経営ビジョンを策定したもの。
物流事業において、既存の倉庫業における庫内作業のマネジメント力強化に努め、効率の良い倉庫運営をめざすとともに、倉庫運営ノウハウを体系化。また、グループ会社が担う引っ越し業と庫内作業の機能を整理統合することで、グループ経営体制の再編を行なう。
不動産事業では、2006年7月に事業予定者に選定された、勝どき1丁目の賃貸住宅を中心に、子育て支援施設、店舗等からなる大型複合施設の共同事業“かちどきGROWTH TOWN”計画を推進。既存の保有物件についても、“都心居住者のユーザビリティの向上”をテーマにさらなるサービス充実、競争力強化を図り、新旧すべての物件および計画を含む勝どきエリアにおいて“都心のレジデンスゾーン”としてのまちづくりを行なっていく。
これらにより、7年後の2013年度の数値目標として、物流事業195億円(06年度実績62億円)、不動産事業65億円(同49億円)、その他40億円(同32億円)、全体で300億円(同143億円)の売上高計上をめざすとしている。