日本綜合地所(株)は29日、このほど竣工した同社本社ビル(東京都港区)において“花粉症対策”としてビル内の換気用フィルタすべてに高性能「花粉除去フィルタ」を使用、同時に入館時のエアシャワー使用を義務化すると発表した。
そのほか、同ビルは環境推進ビルとして屋上・壁面・バルコニーの緑化や、窓ガラスへの光触媒の使用、照明設備の人感センサ・昼光センサ制御による省電力化を実施。また、雨水を雨水貯留槽に集め、植栽潅水用としての再利用を可能とする一方、近隣に対しても災害時等における断水時に飲料水を供給するための設備として造水機を設置、飲料水として雨水を使えるようになっており、最大で10万7,000リットルの雨水が貯留可能となっている。
なお、同社はクリーンルーム業界最大手の日本無機(株)とマンション内住戸の給気口から住戸内への花粉・排気ガス粒子などの侵入を防ぐ高性能「花粉除去フィルタ」を共同で開発、06 年4 月以降に発売を開始する同社分譲マンションすべてへの導入をすでに発表している。