森ビル(株)は、「東京23区の大規模オフィスビル市場動向調査」(2006年12月末時点)を発表した。
1986年以降に竣工した、23区の大規模(延床面積1万㎡以上)オフィスを対象に、需要動向に関する調査を行なったもの。
それによると、東京23区内における2006年の大規模オフィスビル供給量は、05年の77万平方メートルの約2倍にあたる154万平方メートルとなった。それに対して07年は昨年実績の約8割にあたる119万平方メートルが供給される予定。続く08年の供給量は、64万平方メートルと大きく減少する見込みになっている。
一方、06年の新規需要は157万平方メートルであり、供給量の154万平方メートルを上回った。結果として05年末時点で3.2%だった空室率はさらに改善され、06年末時点で2.8%となっている。
03年以降オフィス市場の回復が続いているが、オフィス需要は、06年に入っても堅調に推移していると同社は分析している。