(財)住宅産業研修財団は27日、第4回「真の日本のすまい」提案競技の表彰式を開催した。
「真の日本のすまい」は、(財)住宅保証機構、(財)生涯学習開発財団、(社)日本建築士会連合会の共催により、国土交通省、文部科学省、経済産業省、林野庁、住宅金融公庫等の後援を得て、2005年9月から実施しているもの。
第4回目となる今回は、13作品が入賞し、国土交通大臣賞には「黒の家」(岡山県岡山市)、文部科学大臣賞に「奈良今井町の家」(奈良県橿原市)、経済産業大臣賞に「笑う町角には福来たる 東京町家・町角の家」(東京都中野区)が選ばれた。
例年より学生の応募が多く、全体の3割にのぼった。一方、工務店の応募は減少傾向となった。
国土交通大臣賞に選ばれた「黒の家」は、日本の伝統文化を取り入れて、陰影を上手く演出。高齢者や障害者が自立して暮らせ、地球環境にも配慮した家をつくりあげているところが高く評価された。
表彰式で、(財)住宅産業研修財団理事長の松田妙子氏は「これからは家族の絆が育まれるような住まいが必要。受賞された作品が、業界に大きな影響を与えることを期待したい」とコメントした。