森トラスト総合リート投資法人(MTR)は23日、2007年3月期決算を発表した。
当期(2006年10月1日~07年3月31日)の営業収益は49億5,700万円(前期比▲9.7%)、営業利益32億9,000万円(同▲15.7%)、経常利益30億円(同▲18.8%)、純利益29億9,900万円(同▲18.8%)、一口あたりの分配金は1万8,746円となった。
当期は新たな物件取得などを行なわなかったため、新規の資金調達はなく、借入金の借換えについては110億円のうち80億円を長期の固定金利借入金で調達、金利上昇のリスク軽減や返済期日の分散を図った。その結果、当期末の借入金残高は575億円、うち長期借入金は385億円となった。また、機動的な資金調達手段を確保するため、100億円の極度借入枠を設定した結果、前期を下回る結果となった。
次期については、市場賃料水準の下落が収益に大きな影響を与えないよう、定期建物賃貸借契約の比重を一定の割合で確保していくなどの戦略を実施し、営業収益53億4,700万円、経常利益30億4,000万円、純利益30億3,900万円、一口あたりの分配金1万9,000円を見込んでいる。