(株)アーバンコーポレイションは24日、2008年3月期から2010年3月期の3ヵ年にわたる新中期経営計画「URBAN Grand Vision 2010 3rd STAGE」を策定、発表した。
同計画のメインテーマは「メジャーディベロッパーとしての新たなステージに向けた地盤固め」。同社グループは、不動産投資市場の拡大とともにその事業基盤を拡大し続け、日本を代表する不動産会社の一角として、独自の確固たる地位を築くことをめざす。
同計画の3ヵ年は、その実現に向けた事業基盤を確立するための期間と位置付けている。
具体的な施策としては、(1)不動産価値創造力:開発強化への経営資源集中、(2)不動産価値創造を核とした新たな収益機会の獲得、(3)経営インフラの強化・充実を挙げ、「不動産価値創造力:開発強化への経営資源集中」では、同社のコアコンピタンスである不動産価値創造力の強化のため、「仕入れ仕組み化」、「レシピの拡大」、「運営力の強化」などを通じてプロジェクト利益率の向上をめざすほか、「面開発へのチャレンジ」、「積極的な地域展開」、「海外事業の本格化」を通じてプロジェクト量の拡大を図る。開発後の物件については、期間利益の拡大と将来利益の源泉の確保を講じる。
また、「不動産価値創造を核とした新たな収益機会の獲得」においては、新たなビジネスを検討するにあたり、「ライフスタイルの多様化」、「業界内外の各種規制緩和」、「さらなる不動産と金融の融合」などに視点を置き、積極的な経営資源の投入を行なう。
「経営インフラの強化・充実」においては、「戦略的財務活動の推進」と「コーポレートガバナンス体制の強化・充実」の2つに重点を置く。
同計画における定量目標は、最終年度となる2010年3月期決算においてSPC連結による影響を除いた経常利益で、600億円を達成することを目標とする。中長期的には、同基準の経常利利益で1,000億円を達成できる体制の構築をめざす。