不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2007/8/2

仕入れ好調、たな卸し資産残高524億円に/サンフロンティア不動産08年3月期第1四半期決算

 サンフロンティア不動産(株)は2日、2008年3月期第1四半期決算発表会を開催した。
 
 当期(2007年4月1日~6月30日)の売上高は29億5,100万円(前年同期比▲42.3%)、営業利益5億8,600万円(同▲19.4%)、経常利益4億4,800万円(同▲27.2%)、純利益2億3,000万円(同20.7%増)となった。

 不動産再生事業においては、仕入れ活動および第2四半期以降売却予定の物件の商品化に注力した結果、前期末のたな卸し資産残高378億4,000万円が当期末では524億5,400万円となり順調に仕入れが進んだ。
 また、販売については期中に5棟の売却を完了。賃貸ビル事業においては保有物件の安定的な稼動などにより売上高が大幅に増加した。
 これらの結果、同事業での売上高は26億6,300万円(前年同期比▲43.2%)、営業利益は8億8,500万円(同33.1%増)となった。
 前年同期比での売上高の減少は、前第1四半期において大型物件が含まれていたのに対し、当期では大型物件の売却スケジュールが第2四半期に含まれていることが大きな要因。

 不動産サービス事業においては当期の仲介事業は、当該事業の単独での業績では前年同期比で減少となったが、リプランニング物件の仕入れ・商品化プロセスにおいて大きく貢献しており、第2四半期以降に不動産再生事業の業績に反映されるとしている。また、プロパティマネジメント事業においては他社のファンド組入れ物件を含め、棟数・規模ともに大幅に増加し、滞納賃料保証事業等においても社内外の認知度向上により、受託件数・金額ともに順調に増加している。
 これらの結果から売上高2億7,100万円(前年同期比▲36.8%)、営業損失1億2,000万円(前年同期の営業利益:1億3,900万円)となった。通期予想については売上高550億円、営業利益106億9,000万円、経常利益99億円、純利益52億円を見込んでいる。

 今年度の新事業について、同社代表取締役社長の堀口智顕氏は「社会資本の整備とインフラの拡充を目的に、商業施設開発分野への進出、外資との協働による都心部の大型商業施設開発および融資保証事業に着手していく」と述べ、現在、道玄坂でオフィスビルと一体となる商業施設開発に着手していることを明かした。

 また、100%出資の連結子会社であるSFインベストメンツ(株)(東京都千代田区、代表取締役:小滝邦宏氏)を吸収合併することを発表。
 SF社は中・大型物件を対象とした不動産再生事業において、仲介営業力の強化などを目的に設立したが、不動産再生事業のさらなる拡大を図るため、業務統合による機的な事業運営が効果的であると判断、合併することにしたもの。合併期日は10月1日(予定)。サンフロンティア不動産を存続会社とする吸収合併方式で、SFインベストメンツは解散する。

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