

(財)住宅生産振興財団は26日、「すまい・るホール」(東京都文京区)にて、まちづくりシンポジウム「子育てと住まい」を開催した。
同シンポジウムは「第19回住生活月間」の協賛として開催されたもの。少子化対策の重要な柱として子育て支援が必要な中、「子育て」をテーマに、これからの住まいやまち並み、住環境について改めて考えるのがねらい。
第1部では、『女性の品格』の著者・昭和女子大学学長の坂東眞理子氏が「女性の品格と住まい」と題した講演を行ない、「かつて住まいは生産の場であり、医療や勉学の場でもあった。しかし、都市化・核家族化が進み、徐々に住まいの機能が外部化、現在、住まいに残されている機能の一つが“子育て”である」と指摘。
また、第2部のパネルディスカッション「子育てと住まい」では、仙田 満氏(こども環境学会会長、日本建築家協会会長)、園田眞理子氏(明治大学理工学部准教授)、尾島和雄氏(日経ホーム出版社『日経Kids+』編集長)がそれぞれ、「子どもを元気にする住まい」、「少子化と子育て、住宅・住環境にできること」、「地域力で子どもを育てる」をテーマに講話後、都市ジャーナリストの森野美徳氏をモデレーターに、多世代が共存できるまちづくりや仕組みなどについて、活発な論議が交わされた。