三井不動産(株)は10月31日、2008年3月期中間決算を発表した。
当期(2007年4月1日~9月30日)の連結業績の売上高は5,940億8,800万円(対前期比16.2%増)、営業利益637億2,600万円(同▲0.8%)、経常利益573億3,400万円(同5.7%)、当期純利益368億4,200万円(同▲6.7%)となった。
セグメント別では、賃貸は、前期に竣工・稼働した「東京ミッドタウン」(東京都港区)や、「ラゾーナ川崎プラザ」(川崎市幸区)など首都圏4ヵ所の大規模商業施設が収益寄与したことなどにより、前中間期に比べ、355億円増収、57億円増益となった。
オフィスビル賃貸は、好調な環境が継続しており、首都圏オフィスの空室率(単体)は1.1%と、引き続き低水準で推移している。
分譲は、個人顧客向け住宅分譲において、「芝浦アイランドグローヴタワー」(東京都港区)など大規模物件の引き渡しがあったため増収増益。しかし一方で、投資家向け分譲において下期に売上計上が偏るため、同中間期は前中間期に比べ減収減益した結果、セグメント全体で294億円の増収、73億円の減益となった。
マンション分譲の契約進捗率は、特に大規模開発物件などで好調な販売状況が継続し、当期計上予定戸数に対して約90%まで進捗。
仲介・販売受託・コンサルティングでは、大規模マンションの販売受託物件の引き渡しに加え、三井不動産販売における仲介も堅調に推移し、前中間期に比べ67億円増収、20億円増益となった。
なお、通期の連結業績については、売上高1兆3,800億円、営業利益1,750億円、経常利益1,520億円、当期純利益850億円を見込んでいる。