積水化学工業(株)住宅カンパニーの調査研究機関である(株)住環境研究所はこのほど、定年後の夫婦2人の暮らし方に関する調査を実施、結果を公表した。
今回の調査は、06年の「老後の理想の住まい」調査に続くもの。2007年9月7日~9日の間、全国の55歳以上の男女1,000人に、男女別の夫婦の暮らし方の意識や、建物・空間への要望などをインターネットで調査した。
現在の暮らし方意識を問う質問では、互いに干渉しないで自分のやりたいことをしたいという「干渉しない派」が59%、「夫婦一緒派」が22%。干渉しない派が主流となっていることが明らかになった。
また、将来「体力が不安になっても個を尊重し、夫婦であっても比較的自分のペースを守って暮らしたい」(干渉しない派)、「体力が不安になったら夫婦でお互いを助け合い、共有の時間を多く持って暮らしたい」(夫婦助け合い派)どちらに近いかを問う質問では、「干渉しない派」が39%、「夫婦助け合い派」が41%と、体力が不安になると「夫婦助け合い派」が逆転した。
また、夫婦の満足度を問う質問では、男性の77%が「満足」と回答しているのに対し、「満足」と回答した女性は62%。
特に60歳~64歳で「満足」と回答した割合が56%と最も低くなっており、同社では夫の退職により、暮らしが変わることが影響していると分析している。
専用で欲しい空間や行為(男女合計)として、「趣味」が69%、「くつろぎ」が45%、「テレビを見る」が34%。
また、共有あるいは一緒でもよい空間や行為(男女合計)として、「食事」が68%、「テレビを見る」が56%、「くつろぎ」が48%であった。
なお、理想の住まいは男女合計で「平屋」が39%でトップ。続いて「マンション」が33%、「戸建て(2階建て以上)」が27%であったが、男性では「平屋」が41%とトップだったのに対し、女性は「マンション」が43%でトップ。いずれも、ワンフロアーの住まいが人気となった。