東京都は、不法投棄の未然防止を目的に実施している建設廃棄物の主な排出元である建物解体現場での立入指導において、29日、立入指導開始後、初となる行政処分を行なった。
行政処分されたのは(有)猿島興業(東京都足立区)。産業廃棄物収集運搬業の許可を有しないものに建物解体工事で発生したコンクリートがらの運搬を委託したほか、委託契約を書面で行なわずに反復継続して千葉県内の中間処分業者に処分を委託したことなどにより、産業廃棄物収集運搬業の許可を取り消した。
なお、東京都では上半期で937件の立入指導を実施しており、廃棄物の分別の徹底、適正保管、処分先の確認、産業廃棄物委託契約書および産業廃棄物管理票(マニフェスト)の作成状況などを確認。「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づき、これまでにマニフェスト不携帯156件、車両表示不備68件を現場で是正指導してきたが、今回は悪質だと判断、行政処分を行なったもの。