独立行政法人建築研究所は11月28日に、東京理科大学森戸記念館第1フォーラムでシンポジウム「火災リスクを考慮した火災安全設計法の開発に向けて」を開催した。
同研究所では、06年度より重点的研究開発課題として「火災リスク評価に基づく性能的火災安全設計法の開発」に取り組んでおり、昨年京都で開催された国際ワークショップに続き、今回は同プロジェクトの中間報告としてシンポジウムを開催したもの。
前半は火災リスクを考慮した火災安全設計の考え方、後半は防火区画の計画に関するケーススタディが紹介された。避難安全、消防活動、構造耐火の観点から防火区画に必要な性能を整理して、事務所ビルを対象にケーススタディの結果が発表された。
当日、防災設計の実務に携わる設計者や防災コンサルタント、防災設備メーカー、消防、性能評価機関など約80名が参加、活発な質疑応答が行なわれた。