(株)不動産経済研究所は18日、東京都区部における高級・高額賃貸マンションの供給動向調査を発表した。
月額賃料30万円以上の住戸を含む物件を「高級・高額賃貸マンション」と定義し、前回調査(05年4月~06年11月)に、07年11月までの新規データを追加したもの。
それによると、賃料が月額30万円以上の住戸を含む高級賃貸マンションの戸数は、都区部全体で208件・1万8,209戸。前回調査時に比べ、47件・6,159戸の増加となった。
エリア別に見ると、港区が最も多く92件・9,220戸(前回調査67件・5,882戸)、続いて中央区14件・2,391戸(同11件・1,275戸)、渋谷区39件・1,978戸(同33件・1,667戸)となった。また都心3区で全体の67.5%を占めた。
そのうち月額賃料が100万円以上の住戸を含む超高級賃貸マンションは41件・5,240戸(同31件・3,168戸)。月額賃料の高額物件ベスト3は、第一位が「六本木ヒルズレジデンス」(港区、793戸)で、二位が「城山トラストコート」(港区、65戸)、三位が「麻布第一マンションズ」(港区、69戸)となった。
またエリア別の最高賃料は、港区がトップで450万円、続く品川区が250万円、千代田区210万円という結果となった。
同データとは別に、都市再生機構の物件で、賃料が30万円を上回っている物件が15件(同13件)あったことも発表された。
同社は08年以降も、港区を中心に高級賃貸物件の供給が多数計画されており、高級賃貸マンション市場はさらに拡大していくとみている。