三菱地所(株)は4日開催の取締役会において、(株)サンシャインシティの株式を、公開買付けにより取得することを決議した。
サンシャインシティは、1987年にオープンした多目的ビル「サンシャインシティ」(東京都豊島区)において、オフィス等の賃貸事業に加え、ショッピングセンターの店舗賃貸や展望台、水族館といったアミューズメント施設の運営等の商業施設事業や、工事・清掃・駐車場事業等を展開している。
三菱地所では、サンシャインシティ設立時より、主要株主として、また役職員の派遣等を通じた事業展開に一定の役割を担ってきた。
同社は、サンシャインとの協働体制をさらに強化し、経営資源を相互補完し、有効活用することが、両社の企業価値・株主利益の向上に資するものと判断し、公開買付けを実施するもの。
同社では4日現在、サンシャインシティ発行済株式総数の約32.23%に相当する1,237万6,300株を保有。公開買付けは、約27.77%に相当する1,066万3,700株を上限として実施する。買付け価格は1株当たり1,300円。期間は5日から3月13日まで。
サンシャインシティは、公開買付けにより、持分法適用会社から議決権の過半数を超える連結子会社となる。
三菱地所にとっては、池袋地区での開発事業への参画が可能となり、同社の中長期的な成長戦略である「デベロップメント機能の強化」につなげることができる。