不動産ニュース / 開発・分譲

2008/3/12

「三菱一号館」建築現場を公開/三菱地所

一号館の地下に設けられる免震装置
一号館の地下に設けられる免震装置
旧三菱一号館を忠実に再現している煉瓦積
旧三菱一号館を忠実に再現している煉瓦積
窓上部のアーチ部分に敷きこんだ帯鉄
窓上部のアーチ部分に敷きこんだ帯鉄

 三菱地所(株)は11日、建設中の「三菱一号館」(東京都千代田区)の煉瓦組積工事の建築現場見学会を開催した。

 同物件は、1894年に竣工し、1968年に解体した旧三菱一号館を復元し、美術館として使用するもの。煉瓦組積造、地上3階地下1階建て、延床面積約6,000平方メートル。煉瓦や石、屋根のスレート葺きや銅版による板金、内装など伝統的な建築技術によって明治期の赤煉瓦造を再現する。

 見学会では、1階の煉瓦や石工事の状況を開放。復元に当たっては、免震装置の基礎の上に、当時の工法に倣った煉瓦で壁を構築する。地下から3階まで、238個の煉瓦を積んでいく。
 さらに、窓上部はアーチ状にし、アーチ部分に煉瓦の水平目地に挟まれた帯状の鉄板である「帯鉄」を敷きこむことで耐震性を確保した。

 また、旧一号館は棟割長屋方式のため、部屋同士のつながりがなかったが、今回は部屋同士に入口を設け、回遊性をもたせた。また、旧一号館ではなかった空調設備も、地下や小屋裏に設置する予定。

 竣工は2009年4月、美術館のオープンは10年春を予定している。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年6月号
本業に意外な効果!?不動産事業者のサイドビジネス
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

Vol.428 クアラルンプールにはなぜこんなにショッピングモールがあるのか【マレーシア】」を更新しました。

熱帯気候のマレーシア、クアラルンプールの人々が日中集まるのがショッピングモール。暑さ、湿度、雨などに煩わしい思いをすることなく、朝から晩まで過ごすことのできるショッピングモールは住民にとってなくてはならない存在のようです。こうした背景から、中間層以上にむけた都市開発の根幹とされることも多いそうです。しかし、中には問題もあるようで…続きは記事をご覧ください☆