扶桑レクセル(株)は、自社供給マンションで提案してきた「LOHASスタイル」を、質感やデザイン性向上を主軸に一新した。その第1弾となる「レクセル日暮里」(東京都荒川区、総戸数58戸)を、5日から販売する。
同社は、健康意識や環境配慮の高まりを受け、住戸の内装材に珪藻土や無垢フローリング等の自然素材を使った「LOHASスタイル」の提案を2006年から開始。これまでに、58戸の供給実績がある。しかし、これまでのLOHASスタイルは、居室イメージがナチュラル系の色合いでまとめたカントリー調に限定され、グレード感も乏しいことから、ユーザーに敬遠されることも多かった。そこで、高品質な自然素材を多用することで、グレード感と環境性能をさらに向上させ、新たなスタイルとして提案することにしたもの。08年度は、100戸の供給を目標としている。
新仕様では、フローリングにラオス産の唐木である「タガヤサン(鉄刀木)」の無垢材を使用。価格は、スタンダードな合板の7倍となるものの、調湿・断熱・ヒーリング作用が高いことから採用した。同材は、重厚感のある濃茶系の色合いと独特の縞模様が特徴で、これをいかしたモノトーン系で居室イメージをまとめている。
また、水回りにはバンブー(竹)の無垢フローリング、建具は突き板、壁には珪藻土、クロス接着剤には膠(にかわ)を使用。環境性能とデザイン性を高めた。これらの仕様変更により、通常住戸と比べて、販売価格が坪単価で14万円ほど高くなる。
第1弾となる「レクセル日暮里」は、JR山手線「日暮里」駅徒歩6分に立地する、地上15階建てのマンション。山手線の駅から徒歩10分圏内では唯一のオール電化、携帯電話を使った高度なセキュリティシステム、ユニバーサルデザインなどをセールスポイントとしている。
住戸は、ワンルーム~4LDK、専有面積34~101平方メートル。LOHASスタイルの住戸は、17戸用意される。1期14戸の販売予定価格は、5,000万円台~1億円台。平均坪単価は300万円。