不動産ニュース / 開発・分譲

2008/4/3

自社の技術・デザイン開発の実験住宅を建築/ポラスグループ

 ポラス(株)と(株)ポラス暮し科学研究所は2日、同社が研究・開発した最新の技術やデザインを実験するための住宅「ポラス都市型実験住宅」を埼玉県吉川市に建築。実証データを積み上げ、長期優良住宅の提案と普及に寄与していく考えを明らかにした。

 2008年3月に竣工した「ポラス都市型実験住宅」は、埼玉県における木造耐火構造第1号となる3階建て住宅で、敷地面積130平方メートル、建物面積179.77平方メートル。

 実験住宅では、地盤改良と既存地盤の地耐力を併用した基礎「パイルド・ラフト基礎」をはじめ、同社が開発した「トロイ」「ジャイアントブレース」「パルテノン」「BSパルテノン」といったさまざまな耐力壁を使用。
 また、2階床下に予熱器などを設置し、吹き抜けでも暖かい環境を提案する給気予熱システム「アクティブアフロー」などを搭載したほか、バルコニー緑化システム、地熱冷暖房利用システムなども設置している。

 また、デザイン面でも、ヨーロピアンアンティーク瓦などを採用したほか、窓・天井・廻り縁・巾木などに節のある赤松のケーシング材を活用。ビニールクロス、塗り壁、タイルなどそれぞれ異なる内装仕上げ材との調和を検証するため、さまざまな組み合わせで施工している。また、室内には洋風塗壁「マチエール」や和風塗壁「古利根」も施した。

 同住宅の竣工にあたり、開催された記者会見では、ポラス暮し科学研究所顧問の伊藤博明氏が同社のブランディングと商品開発の歴史について解説、「地場企業でも技術とデザインの自社開発が必要との判断から研究所を設置し、これまでもさまざまな実証実験を行なってきた。このように実際に1棟の実験住宅で検証を積むことで、長期優良住宅の提案と普及に今後も寄与していきたい」と話した。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年7月号
定住・関係人口増加で空き家も活用?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/6/5

「月刊不動産流通2025年7月号」発売中!

「月刊不動産流通2025年7月号」が好評発売中です。購入はショップサイトから。
特集は、「事業者・自治体がリード!二地域居住」。
近年人口減少により地域の活力が失われていくという危機感を持ち、活気を取り戻すために二地域居住を促進させている地域が多くあります。今回は、そんな二地域居住に積極的に取り組んでいる事業者を取材。具体的な事例やその狙い、実際に表れている効果なども紹介しています。