東武鉄道(株)ならびに新東京タワー(株)が東京都墨田区で計画している通称「新東京タワー」の正式名称が10日、「東京スカイツリー」に決定した。
タワーの名称は、名称案の全国公募の後、有識者10人による「新タワー名称検討委員会」が名称候補6案を選定。その6案に対し、全国のエンドユーザーが投票を行なったもの。
投票は4月1日~5月30日の間行なわれ、総投票数は11万419票であった。
その結果、もっとも多い3万2,699票を獲得した「東京スカイツリー」が正式名称となった。
会見で、新東京タワー(株)代表取締役社長の宮杉欣也氏は「名称決定が待ち遠しかった。計画地を歩いてみても、新タワーのポスターが多く貼られており、地元の人々からの期待を感じた。ツリーという名称のとおり、タワーの足元には環境にやさしい、豊かなコミュニティが育まれることを願っている」と挨拶。
また、「新タワー名称検討委員会」委員の作詞家・阿木耀子氏は「独創性の高い名称だけれども、覚えやすく、親しみやすい。検討中は委員会でもいろいろな意見あったが、改めて見てみると“これだ”と感じる名前。今回、老若男女から投票があったと聞いている。多くの方に興味を持っていただいたうえ、日本のシンボルとなる東京スカイツリーに私も関われたことをうれしく思います」とコメントした。
なお、他の名称候補の投票数は、「東京EDOタワー」3万1,185票、「ライジングタワー」1万5,539票、「みらいタワー」1万3,915票、「ゆめみやぐら」9,942票、「ライジングイーストタワー」6,426票。
東京スカイツリー(約610m)は、2008年7月に着工、11年12月に竣工する予定だが、09年8月には200m近く、10年には展望台のある450mまで組み立てられる予定。
また、タワーの正式名称決定を受け、新東京タワー(株)は東武タワースカイツリー(株)に社名を変更する。