三鬼商事(株)は13日、2008年5月末時点の東京・大阪のオフィスビル市況を発表した。
東京のビジネス地区の平均空室率は3.29%で、前月比0.26ポイント上昇した。2月から4ヵ月連続の上昇。
大型既存ビルからの募集開始の動きが目立ったことや、館内縮小の動きも相次ぎ、この1ヵ月間に都心5区全体で募集面積が約1万7,000坪増加。大型新築ビルの募集状況は順調に推移しているものの、竣工時に募集面積を残すケースも見られる。しかし、依然として3%台の低水準を維持しているため、都心5区のオフィスビル市況は堅調に推移しているとしている。
大阪ビジネス地区の平均空室率は5.46%と、前月比0.13ポイント上昇した。昨年11月から上昇傾向が続いており、これで7ヵ月連続の上昇となった。
5月は南森町地区を除くエリアで解除予告などの動きが相次いだため、大阪ビジネス地区全体ではこの1ヵ月間に募集面積が約2,700坪増加した。新規供給量が昨年に比べ増加したことや、新築ビルに移転を予定しているテナント企業から解除予告などが出てきたことが要因としている。