森ビル(株)は、2006年夏から六本木ヒルズに導入した、省エネルギー型の外気冷却システム「ドライミスト」の自動制御運転を、27日より開始した。
「ドライミスト」とは、来街者の快適性向上および省エネルギー推進を目的に導入した装置で、超微細な水滴(ミスト)をノズルから噴霧し、その水滴の気化熱によって冷涼感が得られるというもの。
消費電力量はエアコンの約30分の1と環境負担が軽く、05年の「愛知万博(愛・地球博)」でも暑さ対策の一環として導入されていた。その後も、ヒートアイランド対策として自治体が装置導入に補助金を設けるなど、次世代の省エネルギー型冷却装置として注目されている。
なお、六本木ヒルズでの具体的な導入効果としては、噴霧エリアの気温を約1~3度低下させるほか、来街者の91%が快適と感じていることなどが実証されている。