(株)ゼクスはこのほど、2009年5月期を初年度とした3ヵ年の中期経営計画「ゼクスリバイバルプラン2011」を策定した。
08年5月期決算(2007年6月1日~08年5月31日)が55億円の当期純損失を計上することになったのは、外部要因もあったとはいえ、事業分析力、リスク管理体制など内部管理体制に問題があったと分析。グループ内の各事業の競争力を向上させることを目的に、業務改革に臨むもの。
戦略的課題として、財務基盤の強化運営事業の再構築、不動産投資におけるリスク精査の厳格化、運営事業の基盤確立による安定したキャッシュフロー創出を挙げている。
主力の不動産コンサルティング事業は、案件の厳選と収益の最大化に重点を置いた新体制を構築。ファイナンスの観点から効率性を重視した事業体制へ変革する。
シニアハウジング&サービス事業は、積極的な施設展開が収益の悪化を招いたことから、ビジネスモデルを再構築。新規出店は厳選し既存施設の入居率改善を優先することで早期に営業赤字を解消する。
財務基盤の強化は、経営基盤の再構築をもとにした自助努力による利益の積み増しと資産の圧縮に加え、新たな資本増強も計画。保有不動産の売却や事業の見直し等の資産圧縮を積極的に進め、有利子負債を削減する。
なお、08年5月期の経営成績の責任を明確にするため、08年6月~09年5月までの1年間にわたり、代表取締役の月額報酬を40%カットなど、役員報酬を減額する。