(株)長谷工コーポレーションは17日、国土交通省の実施する「超長期住宅先導的モデル事業」に、同社の提案したモデル事業が選定されたと発表した。
超長期住宅先導的モデル事業は、「いいものをつくってきちんと手入れして長く大切に使う」というストック社会における住宅のあり方について、国民に対して具体的なモデルを提示することで、技術の進展および普及啓発を図ることを目的としたもの。モデル事業を公募によって募り、優れた提案に対しては国が予算の範囲内で、費用の一部を補助する。
選定された同社のモデル事業は、「『さいたま市』超長期住宅先導的モデル分譲マンション事業」(1棟・67戸)と、「『吹田市』超長期住宅先導的モデル分譲マンション事業」(1棟・136戸)の2物件。
「分譲マンションに求められる基本性能の確保と拡充による“超長期住宅分譲モデル”の実事業化」をコンセプトに、耐久性・耐震性に優れたシンプルな躯体の形成や、ユーザーニーズへの対応性が高く維持管理が容易となる内装およびクラディングのシステム化などを提供する。
また、同社独自の先導的技術として、コンクリートひび割れ低減技術や高耐久ステンレス共用給水配管システム、住宅間取りの可変性を向上した新内装システムなどを提案。これらの点が評価され選定されるに至った。
今後、自社事業としての推進とともに、モデル事業の技術とノウハウを生かした集合住宅づくりを事業主へ提案するなどして、長期優良住宅の普及に努めていくとしている。