不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2008/8/26

アセットソリューション事業順調に伸長、新中期経営計画も策定へ/東建不販

「金融機関の融資姿勢がいつまでも厳しいということはないはず。法人仲介もこれ以上落ち込むことはないだろう」と下期の見通しを語る、井上克正社長
「金融機関の融資姿勢がいつまでも厳しいということはないはず。法人仲介もこれ以上落ち込むことはないだろう」と下期の見通しを語る、井上克正社長

 東京建物不動産販売(株)は22日、専門紙記者向けに会見を開き、代表取締役社長の井上克正氏が2008年12月期の業績見通しについて述べた。

 同期の決算見通しについては、金融機関の融資姿勢厳格化の影響により、法人向け仲介に厳しさが残ると予測しながらも、「いつまでも不動産に資金を提供しないということはありえないし、法人のニーズは確実にある。買いのファイナンスがつきやすい物件を選別していく」(井上氏)とし、情報基盤の強化、専任スタッフによるCRE営業の強化などで収益を確保。同時に、個人仲介部門も支店の新設、既存店の増床、ネット営業強化などをおこない、仲介部門全体での営業収益31億円(前年同期比▲39.8%)、営業利益5億円(同▲77.1%)をめざす。

 一方、アセットソリューション部門については、販売用不動産のストック規模が、08年6月末現在381億円(07年12月末:197億円)まで積み上がり、賃貸収入が増加するほか、エクイティ出資するSPC総資産残高が約1,059億円(同:約789億円)に拡大。「これらのファンドへの共同出資により、入口・出口の仲介業務につなげていく」(同氏)などとして、同部門の売上高は138億5,000万円(前年同期比51.9%増)、営業利益23億円(同1.6%増)と順調に伸長するとした。

 これらを踏まえた、同期の連結営業収益は240億円(同16.1%増)、営業利益20億円(同▲51.5%)、経常利益15億円(同▲60.6%)、当期純利益9億円(同▲59.8%)と予測。なお、同氏は「現在、これらの見通しを織り込んだ新中期経営計画(09年度~11年度)の策定を検討している」とコメントした。

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