東証1部上場のディベロッパー、創建ホームズ(株)は26日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請、同日保全命令を受けた。負債総額は約338億円。
同社は、1994年設立。首都圏エリアでニューリッチ層を対象にした戸建住宅やマンション分譲、賃貸事業を手がけ業容を拡大。2003年ジャスダック、05年東証2部、06年東証1部にそれぞれ上場。07年2月期の売上高も約424億円を計上していた。
しかし、改正建築基準法に伴う混乱と金融引締めにより不動産市場が軟化。さらに、不況によるニューリッチ層の購入意欲減退も重なり、08年2月期の売上高は約402億円にとどまり、棚卸資産の評価損により、約7億円の最終損失も計上していた。
さらに、プロジェクト資金を金融機関調達に依存していたことから資金繰りもタイトになり、同業他社の破たんが相次いだことから金融環境はさらに悪化。8月末の決済資金の調達のめどが立たなくなり、今回の措置に至ったもの。