(社)全日本不動産協会(理事長:川口 貢氏)は2日、「札幌コンサートホールKitara」(札幌市中央区)で、「第44回全国不動産会議北海道大会」を開催。北海道知事・高橋はるみ氏、札幌市長・上田文雄氏などの来賓、全国の同協会会員ら総勢1,500名余りが参加した。
今回のスローガンは「自然と人との共存育む北の大地。奮い起こそう先人の開拓者魂」。会議の冒頭、あいさつに立った川口理事長は、「地球環境や温暖化問題が話し合われた洞爺湖サミットが開催されたが、人々の生活基盤を提供する不動産業界にとっても、環境問題は重要。人と自然が共存する安全・安心の暮らしのために、消費者目線でとらえた情報を発信していく必要がある。今後も、公益法人として不動産業界の発展に寄与していきたい」などと語った。また、業界を取り巻く環境については「日本経済は、出口の見えないトンネルに突入した。政府や国会には、いっそう柔軟な施策の展開を求めたい」とした。
なお、同会議では、「日本経済のさらなる活性化と安全安心の地域社会の確立」をめざすため、政府・関係機関に対し「少子・高齢化社会への具体的取り組みの推進」「安全、安心の地域社会、まちづくりの推進及び居住水準の向上」「不動産市場活性化のための税制の実現」を要望する決議案を満場一致で採択した。