(株)細田工務店はこのほど、2008年上期(08年4月~9月)の首都圏の戸建分譲団地の供給動向を発表した。同社が2ヵ月おきに調査している販売データをもとに、供給動向をまとめ分析したもの。
08年上期の建売住宅の新規物件数は319物件(前年同期比▲3.0%)、2,931戸(同▲14.7%)と減少した。平均土地面積も43.17坪(同▲2.4%)、平均建物面積は32.11坪(同▲1.4%)と06年以降、ゆるやかに縮小している。1回あたりの供給戸数をみても、5戸未満のシェアが34%(同14ポイント増)と大幅に増えており、総区画数の大きな販売現場でも、1回あたりの供給数を減らし、販売の期数を増やすことで集客を図る傾向がみられる。
一方、初月の売上率は48.7%(同増減なし)だったものの、2年前と比較すると10.4ポイントのダウン。期末在庫数も2,327戸(同22.5%増)と、過去10年間で最多となっている。今期販売を開始した物件のうち、期末まで在庫を抱えている物件は84%にのぼっている。
同社は、「ある程度の規模で街づくりや住環境の良さをアピールできる物件や、高額帯でも立地にふさわしい商品企画を提供した物件では即日完売するケースも見られ、難しい市況ではあるが底堅い需要はないわけではない」とコメントしている。