不動産ニュース / 開発・分譲

2008/11/20

PFI事業による定借マンション「パークコート神宮前」発売/三井不動産レジデンシャル他

「神宮前一丁目民活再生プロジェクト」全体の完成予想図。道路(明治通り)に面した建物の手前が商業・オフィスビル、奥が警察施設。奥側の2棟が分譲マンション「パークコート神宮前」
「神宮前一丁目民活再生プロジェクト」全体の完成予想図。道路(明治通り)に面した建物の手前が商業・オフィスビル、奥が警察施設。奥側の2棟が分譲マンション「パークコート神宮前」
隈 研吾氏がプロデュースしたモデルルーム。新素材「MDF」を使った格子状のスライディングウォールや、幅300mmのフローリングなど、デザイン性と質感が素晴らしい
隈 研吾氏がプロデュースしたモデルルーム。新素材「MDF」を使った格子状のスライディングウォールや、幅300mmのフローリングなど、デザイン性と質感が素晴らしい

 三井不動産レジデンシャル(株)は、東電不動産(株)と共同で開発する定期借地権付き分譲マンション「パークコート神宮前」(東京都渋谷区、総戸数385戸)のモデルルームを22日にオープン。年明けをめどに一般分譲を行なう。

 同物件は、東京メトロ千代田線「明治神宮前」駅徒歩6分に立地する、地上16階建てのタワー棟と地上9階建ての低層棟の2棟で構成されるマンション。建設地を含めた東京都保有の約1万9,000平方メートルを、PFI事業「神宮前一丁目民活再生プロジェクト」として再開発するもので、同マンションと10階建てのオフィス・商業ビル、警察施設を一体整備する。05年9月、東京都の一般競争入札で、東電不動産・三井不動産ら5社のコンソーシアムが落札。(株)原宿の杜守(SPC)を設立し、事業全体を推進している。
 
 明治神宮や東郷神社といった周辺の緑との調和を考え、プロジェクト全体で約7,000平方メートルの緑地を確保。140mにわたる遊歩道も整備する。また、マンションについては、日本を代表する建築家・隈 研吾氏が監修。ガラスや木立をイメージしたルーバー等を多用することで、空や緑と調和するデザインをめざしている。

 住戸は、専有面積37~169平方メートル。タワー棟は、高さ2,300mmのコーナーサッシュによるガラスウォールで開放感を演出。幅300mmのフローリング、樹木のチップを押し固めたMDFと呼ばれる新素材を使ったスライディングウォール、オールステンレスのシステムキッチン等を採用した。また、オール電化、Low-Eペアガラス、IC個人認証システムによる4重のセキュリティチェックなども導入している。

 借地権は、期間50年(06年の都との定借設定契約から52年)。保証金等込みの販売坪単価は、平均318万円。別に地代が、坪当たり月額約4,000円必要。10月上旬から、会員優先の案内・販売を行なっており、1,500組を集め、135戸の販売を終えている。なお、一般分譲の販売戸数は未定。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。