

三井不動産レジデンシャル(株)は、東電不動産(株)と共同で開発する定期借地権付き分譲マンション「パークコート神宮前」(東京都渋谷区、総戸数385戸)のモデルルームを22日にオープン。年明けをめどに一般分譲を行なう。
同物件は、東京メトロ千代田線「明治神宮前」駅徒歩6分に立地する、地上16階建てのタワー棟と地上9階建ての低層棟の2棟で構成されるマンション。建設地を含めた東京都保有の約1万9,000平方メートルを、PFI事業「神宮前一丁目民活再生プロジェクト」として再開発するもので、同マンションと10階建てのオフィス・商業ビル、警察施設を一体整備する。05年9月、東京都の一般競争入札で、東電不動産・三井不動産ら5社のコンソーシアムが落札。(株)原宿の杜守(SPC)を設立し、事業全体を推進している。
明治神宮や東郷神社といった周辺の緑との調和を考え、プロジェクト全体で約7,000平方メートルの緑地を確保。140mにわたる遊歩道も整備する。また、マンションについては、日本を代表する建築家・隈 研吾氏が監修。ガラスや木立をイメージしたルーバー等を多用することで、空や緑と調和するデザインをめざしている。
住戸は、専有面積37~169平方メートル。タワー棟は、高さ2,300mmのコーナーサッシュによるガラスウォールで開放感を演出。幅300mmのフローリング、樹木のチップを押し固めたMDFと呼ばれる新素材を使ったスライディングウォール、オールステンレスのシステムキッチン等を採用した。また、オール電化、Low-Eペアガラス、IC個人認証システムによる4重のセキュリティチェックなども導入している。
借地権は、期間50年(06年の都との定借設定契約から52年)。保証金等込みの販売坪単価は、平均318万円。別に地代が、坪当たり月額約4,000円必要。10月上旬から、会員優先の案内・販売を行なっており、1,500組を集め、135戸の販売を終えている。なお、一般分譲の販売戸数は未定。