森ビル(株)は28日、同社一級建築士事務所が設計・監修した超高層複合ビルプロジェクト「上海環球金融中心」(中国・上海市浦東新区)が、世界高層ビル協会の2008年度優秀高層ビル賞授与式において、「世界最優秀高層ビル」に選定されたと発表した。
世界高層ビル協会は、高層ビルの企画・設計、建設、運営に携わる専門家間の交流促進を目的に、1969年にアメリカで設立された非営利団体。02年より世界中から優れた高層ビルの設計者を、また07年より世界中の優れた高層建築を選定して表彰を行なっている。
同物件は、上海市浦東新区陸家嘴金融貿易中心地区の中心に位置。敷地面積3万平方メートル、延床面積38万1,600平方メートル、地上101階地下3階建て。世界一の高さを誇る展望台やホテル、フォーラム施設、商業施設などで構成される複合用途の超高層ビル。
現代の建築技術を総合的に取り入れた構造設計、天と地をモチーフにしたシャープで都会的な意匠デザイン、世界最高となる軒高を実現した点などが評価され、受賞に至った。