エス・バイ・エル(株)は2009年1月より、住まいの長寿命化を実現する高耐久化システム「LOOP(Long owner program)」を全棟に採用すると発表した。
同システムは、国土交通省の「超長期住宅先導的モデル事業」に採択された新技術を導入し開発したもので、住まいの設計から管理といった住宅ライフサイクルにおける長寿命化に必要な技術を体系化したもの。
具体的には、(1)木材の含水率の状態を視覚的に示し、設計段階での対策を容易にする評価システム「Revoみえる図」の開発と活用、(2)住宅の建築方位、敷地条件などを個別に壁体内換気パネル設計に反映させる「邸別パネル設計技術」の採用、(3)含水率の上昇要因を低減する「ドライセル」および「耐湿パネル」の採用、(4)構造躯体内部の点検を容易とする「Lupe(ルーペ)」の採用等。これらの取組みにより、壁体内換気能力は従来の商品と比べ64.5%アップする。
また、建築後10年後から5年ごと定期点検と劣化診断を行なう「生涯サポートシステム」も実施する。
搭載費は4,900円/平方メートル。sum@i21にはオプションでの対応をしていく。
なお、メディア向けに開催した説明会において、同社開発部部長の藤本和典氏は「現在、当社では診断員育成などを行なっており、今後も住宅の寿命を延ばす取組みを行なっていきたい」などと語った。