ナイス(株)は23日、パートナーシップ提携している工務店などを対象にした「新春経済講演会」を開催。平田恒一郎社長が、参加した工務店関係者1,400名を前に、今年のマンション事業戦略などを語った。
平田社長は「昨年私は、団塊ジュニアが需要期に入り、2015年まではマンション黄金期となると話したが、その前提となる世界経済が崩壊してしまったので昨年の予想は大きく外れてしまった。しかし、当社ならではのイノベーションを継続していくことで、乗り切ることができる」などと語った。
同氏は、マンション分譲事業を「拡大破綻型のビジネスモデル」と位置づけ、そのうえで同社の戦略を「拡大をしない、完成在庫を作らない、実需のみを追う、横浜・川崎、東京への集中特化、免震・強耐震による差別化などを必須事項とする」とした。また「各マンション販売現場には、15年前に現場でバリバリ働いていた営業部長格の人材を配置し刺激を与え、チームで売り切る責任体制を継続している。年始のマンションフェアも、前年比73%増の1,481組が来場するなど手ごたえがある。金利動向等をみても、これからマンションは買い。免震・強耐震というナイス独自の価値に加え、汗をかきやるべきことをやっていけば成果は必ず出る」とアピールした。