(株)東京カンテイは26日、2008年の中古マンション70平方メートル価格の集計を発表した。月ごとに調査している中古マンションの価格推移を年間で集計したもの。
首都圏の年間平均中古マンション価格は3,128万円で、前年比7.9%上昇となった。06年から3年連続で上昇しているものの、08年下期の月別価格は下落傾向で推移した。
主要都市圏別にみると、東京23区は4,486万円(同3.5%上昇)と上昇したが、主要都市の中では最低の伸び率となった。横浜市では2,786万円(同6.0%上昇)、千葉市では1,778万円(同4.7%上昇)、さいたま市では2,132万円(同2.9%上昇)。
近畿圏の年間平均中古マンション価格は1,873万円で、同3.0%上昇。中部圏は1,509万円で同2.7%上昇するも、両エリアとも上昇傾向は鈍化している。
主要都市圏別では、大阪市が2,345万円(同4.6%上昇)、神戸市が1,872万円(同3.9%上昇)、名古屋市が1,753万円(同1.1%上昇)となった。
同社では価格上昇と伸びの鈍化の要因として、(1)新築購入の受け皿として中古流通が活性化、(2)立地優先の購入者が新築に比べて割安感のある築浅中古マンションへシフト、(3)世界的な金融不安の波及および日本の実体経済の悪化によるマンション市場の収縮、をあげている。