東京建物(株)は12日、2009年を初年度とするグループ中期経営計画(2009年~14年)を策定した。
同社は07年から3ヵ年のグループ中期経営計画を実施中だったが、事業環境の急激な変化に迅速に対応するため、新たな計画を策定したもの。
同計画では、前半3年間を「収益力と財務体質の強化による足場固めの時期」とし、各年の連結営業利益300億円以上、11年末の「D/Eレシオ」(負債/自己資本比率)を1.8倍以下に抑えることを数値目標に掲げた。そのための戦略として、(1)新規竣工ビルの早期高稼働と開発利益確保、(2)住宅事業における「ブリリア」ブランドの価値増大、販売在庫削減による棚卸資産回転率向上、(3)リテール仲介への注力と法人顧客拡大による仲介事業の収益拡大、(4)プロパティマネジメント、コンストラクションマネジメントなどフィービジネスの強化、などをあげている。
また後半3年間は、「強化された収益・財務体質をベースに積極的な事業展開を図り、新しい価値を社会に提供する『東京建物のまちづくり』を全面に打ち出す」としている。