ケネディクス(株)は13日、2008年12月期決算を発表した。
当期(08年1月1日~12月31日)の連結営業収益は1,374億3,100万円(前期比▲0.4%)、営業利益は162億6,700万円(同▲47.3%)、経常利益は53億1,600万円(同▲79.6%)、当期純損失は107億9,700万円(前期:純利益146億6,200万円)。
上半期・下半期ともに、着実にファンド組成等を推進した一方で、バランスシートの圧縮および質の改善を実行。たな卸資産を圧縮する過程において、物件売却や匿名組合出資持分の譲渡に伴う損失が発生した。さらに、期末時点で保有する有価証券において減損処理を実施、合計118億円の特別損失を計上し、最終赤字となった。
セグメント別にみると、不動産投資アドバイザリー事業では、匿名組合分配損益が減少したこと等から、営業収益は28億1,700万円(前期比▲51.7%)、営業利益は18億8,800万円(同▲55.7%)に。
また、不動産投資事業においては、賃貸事業収入は順調に推移したものの、不動産売却収入の減少および利益率の低下に加え、匿名組合出資持分の譲渡に伴う損失が発生、営業収益は1,315億6,100万円(同3.6%増)、営業利益は124億8,900万円(同▲43.9%)となった。
アセットマネジメント事業では、受託資産の増加に伴うアセットマネジメントフィーの増加があったものの、前期に比べ受託資産の外部売却が少なく、インセンティブフィーが大幅に減少。その結果、営業収益は60億3,700万円(同▲23.5%)、営業利益は36億4,600万円(同▲32.8%)となった。
なお次期については、期首たな卸資産について約92億円の特別損失の計上を見込んでいることから、営業収益1,084億円、営業利益180億円、経常利益132億円、当期純利益2億円を見込む。